色弱について 2
色弱について説明しま した前回のブログには参考になりましたでしょうか?
今回は色弱の学生さんについて、親御さんと教師の皆さんに知って頂きたい事と進路や職業に就かれる時の注意事項を説明させて頂きますね。
色弱の方は男子には20人に1人.女子には500人に1人(日本全体では350万人ほど)の割合でいらっしゃいます。
人口10万人の町では男性は5万人の5%2500名位、女性は0.002%100名位いらっしゃいます。
色弱は主に赤緑色弱が多く、赤色の判別が難しい方が殆どで、青色系統は不便ありません。
色弱の方の状況は前回説明しましたので、そちらをお読みくださいね。
進路や職業選択についてご説明しましょう。
赤色系統の判別が難しい事から、色に関しての職業に就かれると、ご本人が苦労されることがあり、仕事上でも気を付けなければならないことが多々あります。
色弱の方は印刷の色の判別に苦労しますが、光源、灯火などの灯光による色の識別はより苦手です。
以前、列車の大事故があり、調査の結果、運転手の方が色弱で遠方の信号の赤が分からなかったために止まらず正面衝突したとのことで、やはり機関手の方には色弱の方は助手を付けるか他の方に任せたほうが良いと思います。
航空関係は離着陸時の管制塔の灯火や誘導灯の識別、飛行中の機器の操作など。
看護師さんは以前は女性ばかりでしたね、何故か?男性は色弱の方が女性より多く、注射のときに血管がよくわからず困ったり、患者さんの顔色や患部の腫れ具合など医師に伝えねばならないので、色弱の比率の少ない女性が向いていたようです。もちろん医師の方や患者さんには気持ちを和らげる女性のほうがやはり好まれることはあるようです。。
医師や医療関係の方は顔色、喉や器官などの異常、手術の時に各部所の悪性かどうか、患部の腫れ具合、血管の色や出血、尿の異常など生命に関わる事や医療機器の取り扱いなどに、十分注意をしないといけません。
以前は医学部の受験は不可でしたが、今は受験できます(色弱の医師の方もいらっしゃいます)。
警察官や自衛官、消防士は目標物の色の識別が不可欠です。地面や床、壁、服や車の中などに着いた血痕が、血かどうか、水や泥水かどうか分からない、事件で逃走した車の色や服の色が分かりにくかったり、正確に伝えられなかったら報告の時大変です。
車関係は電気系統の配線、板金塗装での色の配合や色合わせで。
電気関係は配線や色の調整や判別。
印刷や服飾、塗装、建築、内装外装関係はカラー合わせで。
飲食業の方も魚や肉、野菜などが新鮮かどうか、仕入れや調理の時には十分注意して。
その他、色に関するお仕事に就かれる方はそれなりの注意と覚悟が必要です。
ただ、色弱の方は色について不自由しているので頭で理解して判断しています。(頭の良い方が多い)
長くなりましたが、前回に述べました項目に当てはまるお子様には、どうかご理解してご指導されますようお願いします。
色弱は恥ずかしい事ではありません。多くの色弱の方が色で困りながらも、各職場にて従事していますので必要以上に心配することはありません。。
以前は小学校の時に色弱検査を一斉にしていましたが、今では様々な理由で行われていませんので、本人も親御さんも小学校高学年くらいになるまでわからないようです。
また、色弱には軽い色弱の方、中くらいの方、重い方という段階があり、簡単な検査でその程度が分かります。
日本人の男子では色弱の方は約300万人ほどと医学的な発表がされています。
もし、詳しくお聞きになりたい方はベルリンメガネまでご連絡くださればご説明させて頂きます。
ベルリンメガネからのお知らせでした。
*写真の検査図で52と読まれた方は色弱のおそれがあります。
* 一度試してみてください。
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